人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


特務大佐 シロウ

― 氷の橋付近・B ―

 なるほど、ご丁寧なこった。

[特別製の弾丸、という言葉>>230に苦笑いが浮かぶ。
小太刀を直前まで握っていた左腕は、完全に麻痺して動かない。
右手と両足は無理をすれば戦えないこともないが、いつも通りの動きは不可能。

いまだ警戒しながら近づいてくるジェフロイと、銃口をこちらに向ける騎兵たちを睨みながら煙幕を張れば。
白煙の向こうから驚く声>>231
騎兵たちがいた辺りから銃弾が数発放たれたが、煙が上がるとともに当然移動していたから、大半は掠りもしない。
数発、表皮を掠めるが。深手にはならない。

煙が消えるまでのわずかな隙に、先ほど取り落とした小太刀を拾い鞘に納め。
微かに震える右手で、ベルトに差していたナイフを抜き、近くに居た騎兵の喉があるだろう空間へ気配だけをたよりに投げ、馬を奪う]

(251) 2013/06/15(Sat) 19:10:52

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