[少年は避けようともせずに。
彼女の氷槍のうち4(10x1)本に貫かれ、槍の勢いのままに後方へと飛ばされる。]
ぃぎ、 ぁ っ…… !!
[けれど氷を引き抜こうとするでもなく、ジェムで回復しようとするでもなく。
刺さった状態のまま、痛みで倒れそうになりながらも、両足で踏ん張り、少年は円月輪を床に突き立てた。]
……
[歪んだ空間から現れた影の手。
それは真っ直ぐに彼女へと向かう。
何本もの
もしかしたら、追撃は間に合ってしまうかもしれないけれど。]
[吸収しようとするものは、彼女の生命力――