人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


光の精霊 イングリッド

[隣へと誘い込む腕は、乳白色の一雫を滴らせるだけで、一糸纏わぬ姿なのだと改めて知れる。
柔らかに濁る水面に、すっと視線を滑らせ>>238]


 ……。

 いつも空けておいてくれないと、嫌だわ。

[小さく溢して、強い眼差しから唯一隔ててくれる硝子を、
そろりと取り去る。

いくら抑えつけても湧き上がる羞恥以上に、この腕に早く帰り着きたいと、彼の不在に何時も望んできた。
快癒までは任から解放された彼に、一日中寄り添える僥倖に
――そして魔人形の有難い配慮にも、敢えて甘えることにする]

(250) 2014/08/28(Thu) 22:46:06 (eyes)

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby