なっ……![咆哮の源は、鈍色の渦。それはぐるぐると回転した後、唐突に弾け、形を変えた] あれは…………龍?[零れ落ちたのはこんな呟き。鈍色の渦は、鈍色の龍――それも、姫の相棒たる天龍とよく似た形をしていた] え、ちょっと待って……これ、どうなってるんですか!?[思わず上げた疑問への答えは] 『ぁー……あれ、残留思念っぽいね』[すぐ近くからもたらされた] モーント? どういうこと?