― クリーク砦 ―[迫り行く炎の奥、聳え立つ砦から外に向けて液体が投げられた。湯気が上がっている ─── 熱湯だ。熱に熱を重ねた妨害に先を行く歩兵達は疲弊し始めている。それを補うためにも、オクタヴィアスは疾く駆けた][そうして焔を飛び越え、門へと飛び込んだのは、クロイツが率いる歩兵達が砦内で襲撃を受けたしばし後のこと]