[まずい、今は逃げて体勢を。だが逃げ切れるだろうか?トオルだけでも逃がさなければ、こんな僕では庇いきれないくらり、とふらつく意識でそんな事を考えるアイルリートを、やがてスヴァーグニルの大蛇が…] …… …… っ トオル。 なにをしてる…… 僕は逃げろと 。[数秒か数十秒か、行動不能の状態にあるアイルリートがいつまでも大蛇に襲われない事に気付き顔をあげた時。そこでは既に、トオルが大蛇と交戦していた。逃げろといったのに]