人狼物語−薔薇の下国

329 絶海島奇譚


オズワルド

[宿泊所へ向かい歩いて行くカークの背中を何か考えるように見送って、その姿が見えなくなって暫くすれば帰路につく。

その折に砂浜に落ちたばかりの手帳>>244は埋もれるもなく、波にさらわれもせずに月明かりに照らされていて。]

月夜の晩に拾ったボタン
波打ち際に落ちていた
それを拾って役立てようと僕は思ったわけではないが

何故だかそれを捨てるに忍びず…と。

…この詩を読むのは今日二回目か。
まあ、どちらもボタンじゃないが。

[感傷的な気分になっていたせいか、男にしては珍しく長い独り言を言いながら、詩に出てくる男と同じように、それを拾って袂ではなく懐にしまい込んだ。]

(250) 2015/04/26(Sun) 03:59:55

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