[個人の小さな茶畑で取れる、ごく普通の茶葉。同室のトールには、それが自分を育ててくれた老夫婦が作っているものだと話したことがあるかもしれない。各地の紅茶を買い求めるリエヴルにとっては、珍しくもないものだったが。素朴だが深みのある、優しい味わい。彼は自分宛に届く茶葉を最も好み、何かある度にそれを飲んでいた。]