[男は上腕二頭筋を誇示するようにダブルバイセップスのポーズでそう言い放てば、アヴェの方もやおら立ち上がり、大胸筋と腕の太さを誇示するサイドチェストのポーズで応戦した。傍目からすれば、ただお互いにポーズをとっているだけかもしれないが、筋肉同士ならば既にそれは死闘である。こうして互いにポーズをとると言う、傍目から見て異様な、そしてかつ舞台の特性も相まってとても暑苦しい雰囲気となる筋肉のぶつかり合いが始まった]*