― ベルサリス修道院跡 ―
なるほど、さすが年の功っすね、将軍。
[ 反乱軍に職業軍人ではない民兵が多い事は判っていても、その心理状態を推し量ってまでの作戦をこの場で考えつくことが出来るのは、コリドラスならではのことだろうと思う。>>225
その力量と知略を認めていたからこそ、忠誠を得られずともこの地の護りを託す、と、辺境伯が彼を将軍職に据え続けていたのは、彼も理解できていた。
引退したコリドラスを彼が「将軍」と呼び続けるのも、一種の敬意の現れと言える ]
(相変わらず食えないおっさんだぜ)
[ でしゃばらぬ程度で身を引く様子に、心の内では、そんな呟きを漏らしたとしても、だ]