― 宿屋1F(旧酒場)
>>246グレートヒェン >>247アリーセ ―
[グレートヒェンが紅茶とホットドッグを用意してくれれば、"ありがとう"の意を含めて笑顔を返した。
さて、アリーセの方へ向かえば更に食べる気だったとは知る由も無く。
彼女の"久しぶりぃ"という言葉に嬉しくなる。こんな出会いを提供してくれるアヴェの酒場は貴重な場所だったのだけど。
彼女の言葉に、ふんふんと頷いていく。どうやら、ぬいぐるみが好きになったらしい。女の子らしくて素敵だなと思ったぐらいだ、実害がなさそうで良かった。
自分の症状について聞かれれば、当然答えるべきで。]
"実は…オオカミ?になってしまったみたいです"
"なので鳴き声しか出す事が出来なくて"
"身体にもこんなのが生えてきてしまいまして"
[ひと声"わふ"と口に出しながら、隠していた尻尾をひょこっと。今では結構自由に動かすコツを掴んでいる。それから、ゆっくりとニット帽を脱ぐ。
帽子を被ってぺたんとしていた耳は、空間を得てぴょこっと跳ね上がる。そして音を拾おうと、小刻みにぴょこぴょこと動き。
これで信じてくれるだろうか。少し困った顔をしながら彼女を見た。*]