…兄さん…、…ごめんなさい。迷惑…かけないようにするから。[同行は許して貰えたようだが、快く思っていない様が見て取れ、そんな言葉しか出てこなかった。それからバルタザール、フィオンへ感謝を述べようとして。]……―――![エレオノーレはハッとした顔である方向を見た。それはセルウィンが先を行った道の方。]……、…?[その行動は、自分自身でもよくわからず、瞬く。見つめる先には、セルウィンを追いかけるタチアナの姿があるのみ。別に彼女を見たかった訳ではない。]