― 現在:レストラン内 ―
[ジャーナリストとコンタクトを取って一息ついた頃、(ちょうど本星から脱出して24時間程経過した辺りか)
無意識に抑え込んでいた不安が急激に膨らんで爆発した。
――そろそろ軍部は僕の動きに気付いたかもしれない。
――軍部は僕に追手を放ったに違いない。
――追手はすぐそこまで来ているかもしれない。
――何時どこで僕を殺そうとしているか分からない。
それこそガルーが。
軍に手懐けられたガルーが、僕を殺しに来るに違いない!
子供の時分から、思い込みの激しさは人一倍であったが、今や半ば被害妄想に近い精神状態である。
そんな訳で、心落ち着かせようと折角注文した(尚且つ、ドロイドが調理した安心安全な)コーヒーも
(……もしかすると毒が入れられているかもしれない。)
と妄想して、口を着けられない状態な訳である。]