[門番に招待状を見せ、玄関から廊下へ。
そのまま領主の間へと直行するだろう]
しっかしまぁ、あの男。
グリードで勝った奴に、領主の座を譲るとか。
一体どういう風の吹き回し?
[自由自治領の地下には、大規模なレアメタル鉱脈が存在すると言われている。
大々的に発掘できれば、おそらく世界の希土類市場が引っ繰り返るだろう。
以前からその利権を求めて、領主のクレステッドとは何度か交渉を行っていたが、その成果は芳しいとは言い難い]
まぁあたしにとっちゃ、ありがたい話だけどね。
[強引な手段には、当然ながらリスクが伴う。
穏便に済ませられるなら、越したことはない]