[突然失踪した同級生に毒づくのを見れば>>145]
ん……なんか風のウワサで、家の都合とかなんとか。
しかたなかったんだろうな。
[とソマリをなだめつつ、口ではああ言っているが、内心では本来答辞を述べるはずだった同級生のことを、大いに心配しているのだろう、と考えていた。]
せっかくの卒業式、1日ぐらい待てなかったんかなぁ……。
俺も、最後の挨拶しそびれちまった。
リエヴル寮長にも、世話になったのに……。
[所在なげにしてる西寮の後輩たち>>146を眺めながらポツンと呟いた。
その世話になった先輩が、よもや5年後、敵陣営のトップとして自分たちを攻めてくるとはまったく想像だにしていなかった――]