あの、すみません後藤さん、僕ちょっと用事ができてしまったので。
これ、良かったら食べてください。
後藤さんの好みではないかもしれませんけど、少しは胃もさっぱりすると思いますよ。
お代、置いていきますので。
[言いつつ、後藤の前に杏仁豆腐と抹茶を置いて、その横に少し多めのお金を。
直前に携帯等で誰かと連絡を取っていたわけでもないのに用事などと、変に思われるだろうか。]
……では失礼します、また船の中でお会いできましたらよろしくお願いします!
[実は彼も試練に参加していたと知れば、彼もケア対象となるのだけれど。
それはまた先の話か。]
[慌てて西側の扉からレストランを後にして、階段を駆け上がると、自身の宿泊している2号室へ。]