[>>233突然振った話題に申し訳ないと少し思いつつ、その返答は予想以上に完璧なものだった。]
そうだな。まったくその通りだ。
[そう言って笑ったクラリッサの頭をポンポンと撫でる]
大切な人の命ってのはそんなに安いものじゃあない。
国だろうが、世界だろうが、な。
だから――必死になって守るんだよ。護る人が居るんだ。
[そう言いながら振り返るは自分の人生。自らを護るために、必死になって働いて大怪我を負った父。そして、父の生活を守るため、恩返しのために生きてきた自分。]
「護りたい人を見つけろ。それが、自分の生きる意味になる。」
「護られたい人を見つけろ。そこが、自分の生きる場所になる。」
[働くと言って父の下を離れたときに送られた言葉だ。ふと思いだして、そのまま口走ってしまった。]
良い言葉だろ?アタシの父さんから教わったんだ。