げっ……。
[足止めを狙った術に相手はひるまず、
それどころかクロスボウを向けてくる。>>228
斜線の先にいるのは明らかに――少年自身]
―― 打ち払え ――
[沈ませようとするのはやめない。
短剣をもう1本地面に刺し、水流を出現させて迎え撃つ。
ほぼ正面から来た攻撃だ。打ち払いきれると確信した通り、
矢は、失速して地面に落ちるか、射線を逸らされて曲がった方へ飛んでいく。
打ち払いきれないのはただ、術が発動しきる前に飛んできた矢、のみ]
――この、っ!
[結果、とっさに顔をかばって矢を左腕に受けながら、
沈ませる力に抗い突き進む兵士達を睨みつけることとなる]