[セルウィンの口から“ガルー”の単語が出れば、
周囲の資料に移ろっていた視線もぴくりと止まり、
彼の顔を凝視する>>232。
さらに告げられる興味の対象、協力、対象、そして。
――人狼の助けになりたい。>>233
冗談半分やブラフでは無いことは、目を見れば分かる。]
……崇高で、立派な考えだな。気に入った。
だが、現実はそんなに甘くは無い。
人狼なんて人から見れば化け物だ。
それを利用したいとは。
あまり、大声で人に言うような内容ではないな。
それで、何故この話を俺にした?
俺がその思想を聞いて頷く、同意すると思っていたのか?
[己の口振り、表情は心なしか冷たく、いや哀しくなっていただろう。]
人狼の助けになりたい、か……。
――本気で言っているのか?
[その後、淹れられたインスタントコーヒーを漸く口にする。
まだ温かい。どうやら毒は入っていないようだ。]