(――…やれないなら、俺がやろうか?)(カークには、恩があった) (苦しまないように、息の根を止めてやれる)[喉元まで出かかった声は、>>0:437 誰かにやらしていいのか、という疑問への答えと共に消えた。カークを殺したかった訳では、なかった。必要なら、できただろうが。ソマリの意思を問うた時、思ったのだ。――……彼が、全てを捨てて愛しい人と逃げるなら。それでもいいと]