― 15年前 ―
[ ラモーラルを滅ぼさぬために選んだ道は、しかし結局民の間にも犠牲を産む道だった。
馴染みの鍛冶屋の親父も、その内乱の最中に命を落としたと、後で聞いた ]
娘さんが、居たはずだけど......
[ 娘の話をする時の親父は、ひどく嬉しげで、深い愛情があるのだと感じていた。だが、その娘の行方も失われたままだという ]
[ 争いは弱い者を犠牲として炎を広げ、人の命を、生活を焼き尽くす。
その滅びの炎を、この国に、この街に呼んだのは、自分だろうか?
浮かんだ苦い想いは、今も、胸の奥深く刻まれたまま消えない**]