…………護らなければならない物。か。[皮肉にも、思い出すのは>>2:453“弟”の言葉。物を問われれば、即答する。生家と、同腹の弟。それに……祖父母。それだけ護れるのならば、他の覚悟はできていたというのに。――――……今になって考え出す、その想いの正体も、掴めずに。] ……どうしろと、言うんだ。[拠点の天幕の中。独り呟いた言葉は、響きを持って。]