― 第2エリア・通路 ―
[ふと唐突に、一瞬、ローが遠くに行ってしまった気がした。
苦笑し、舌を出してみせるその表情>>216 は、いつもの……子どものときの彼のままであったのに。
過ぎた年月を、否応なしに突きつけられる感覚。
子どもだった二人は、すでに大人になっていた。]
じゃあ、ジョニーにも謝っておかなくっちゃ。
[だから、彼の軽口>>216 に乗ることも、内心を悟らせず話すことも。
……見ないふりをすることも……そんな、出来なくてもいいようなことが出来るようになっていた。
一瞬翳ったようにもみえた、彼の表情。
自分はそれを、見ない"ふり"をして、くすくすと笑う。]