[ 真なる願望は秘して、
話を変えれば墓地の話を持ち出す。 ]
…近頃は不穏な雰囲気が漂っているから
一人きりで訪れる時には重々注意するといい。
妙な噂も流れているようだからねえ。
[ 表面上は相手の身を案じるもの。 ]
国王陛下は暗殺されたんじゃないか…なんて。
そんな噂、誰が流したのやら。
[ ついでのように加える。
尤も、街中へ行くことがあれば
然して時間もかからず耳にするだろう噂。
けれど、彼女が街へ行く頃には
異なるものに変わっているかもしれない噂。 ]