― 旅人と神父 ―[踏み込んで。遠ざかるかそれとも吐き出してくれるか何方になるかはわからなかった。けれど吐き出してくれたことに1つ、ほっとした>>156人間は張り詰めたままであれば苦しくて、周囲が見えなくなって何時か取り返しのつかないことになる――と、経験則で知っている彼女がそうなるかはわからなかったが少しでも、荷が軽くなればいいと思ったのと何か要因でもあるのなら。それが解決すればこの村に彼女も留まることにならないかという思いがあったのは否めない]