[>>246「綺麗すぎる」から似合わないと言うヴィクトリアの様子に、彼女の赤に対する思い入れを感じ取った。常に死線の上を歩く女にとって赤は決して『綺麗』なものではなかったが、彼女にとっては違うのだろう。
ヴィクトリアの話がうまく逸れたことに安堵しながら、]
この村の噂?夢が叶うとかいうあれですか?詳しくは知りませんが、どうにも胡散臭いですね。
私も昨日来たばかりなのでまだ…
[女はそういえば、と昨日のことを思い出す。宿から集会所の様子を窺っていたとき、深夜にも関わらず烏が酷く鳴いていた。]
…昨晩、烏がよく鳴いていました。
尋常じゃない数のように感じたけれど、あれは何だったのだろうか。
[女が呟いたとき、集会所の扉が開いた。エドワードが声をかけている。>>247]