― 王都陥落数日後/城門の見える屋根の上 ―[広がる喧騒の中を城門を目指しひた駆ける。やがて眼下に広がる開けた城門前。生命溢れる者達がぶつかり合う中、男の眼は先ず城門に掲げられた首に向けられた] ……なんと惨い。[王と王子だったもの。王妃の姿は無かったが、彼女だけ生きているとは思えない。ただ、そこに一つの違和感が生まれた。それ以外に首が一つ足りないのだ]