[アルビンは其処まで話して一度口を噤む。初対面の相手に話しが過ぎたと恥じらう様に顔を背けた。]
なんて、私は初対面の貴方に過ぎた事を。
そうですね、この村は良い村です。けれども娯楽は無いですから些か退屈してしまうかもしれません。
ああ、教会には行かれたんですか。スープにはパンが良く合いますからね。
ニコラスさんも今の鳴き声を聞きましたか。多分、この村の羊飼いの娘が逃がしたんだと思いますよ。
無事に捕まえられたら良いんだが――、おや。
[ニコラスの話し>>243に相槌を打ちながら話しを続けていると道の向こうからオットーが帰って来るのが見えた>>237。]
おや、パン屋が帰ってきたみたいですよ。
よぉ、オットー。久しぶりだな!