―3日目朝・花屋―
──いらっしゃいマセ。
──本日は何をオモトメですヵ?
[ドロイド。名をジョニー。
入ってきた男>>207を客と認識し、口を開いてそう言った。
肥料が欲しいという男に対して、接客対応プログラムに検索を掛けたジョニーは、一間置いて答える。]
──お売り出来るのハ、
店内の商品のみです。
──ソマリ……ソマリ……該当者1名。
……ワタクシへの命令権限を
有してイマセン。
──よってお売りできマセン。
[ジョニーはそう答えるのみだ。
そもそも肥料は、店内には置かない。
ヴィクトリアにもいつだったか言ったが、切り花には向かないからだ。>>1:401
そして土壌改善のための肥料であるなら、当然、栽培施設で管理している。
丁度その頃だっただろう。
自分がその肥料の置かれた、栽培施設で目を覚ましたのは。
アレクシスがまだ店内にいたならば、その声に気付き、店の方へと顔を出しただろう。*]