― 回想:氷竜軍参戦直後 ―
[無事に傭兵を無視できないそこそこの規模を集わせて雇われることに成功をした。その流れから指示する立場になったのはちょっと予想外だったが、今までの経緯と腕っぷしとで決まったこと。総当たりのように刃を一度交えて決定したところで、一人の男に話しかけられた。
最初は誰だと思った。]
誰だ。
[思ったことがそのまま口に出た。ぶっきらぼうな問いに見た目は…男この表現で正しいかはわからないが、麗しいといっても過言ではない男の名を聞く。覚えのない名前であったが、貴族の類かなにかであろう。正直めんどくさいという想いで充満していたのだが]