― しばらく前、昼近くの厨房にて ―
[レトが姿を消し。厨房に一人でいたところへ、
>>149同期のフェリクスが顔を出した。
先程作った試作の料理をドールに食べさせ、
その相も変わらぬ無表情に落胆していたばかりで]
おお、フェリ君よく来たな!
[満面の笑顔で迎える。
昔から良く、試作という名の実験に付き合ってもらっていた。
自分とは住んでいた世界の違う人種だと、
入隊当時こそ敬遠していたものの――…
なんだかんだで、今では城内で最も心を許せる相手となっている。
からかい好きなのが妙な癖だとは思うが、
それもまぁ、一つの愛嬌だろう]