人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


正規軍兵士 ダーフィト

― 16年前 ―

[ 彼は街を歩くのが好きだった。特にラモーラル州都の活気有る街並は、いくら歩いても飽きないほどで、商人や、職人、下町の住人達と話をするのも、楽しかった ]


[ 良く出入りする場所のひとつに鍛冶屋があった。
火と鉄が混じり合い響き合って一つの形が出来上がっていく様子が興味深く、飽きもせず眺めているものだから、いつも親父には呆れられた ]

......だって、親父さんの扱う火は怖くないからさ。

[ 火を、炎を怖い、と、感じるようになったのは、故国を追われたあの日からだ。全てを焼き尽くし、滅ぼしもする炎。
けれど、この鍛冶場の炎を知ってから、火は滅ぼすばかりのものではなく、何かを産み出す力でもあるのだと思えるようになった ]

(247) 2016/02/18(Thu) 18:29:10

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