[自らの銃声に僅か遅れて、頬を一筋の熱が走る。] ――――――チッ[アレクシスとライナーの気がジャンに取られている内に、甲板への階段を駆け上がり。袖口のカフスへと口元を寄せた。――――左頬に、真紅を滴らせながら。]