[ヨアヒムの思い出話>>228にアルビン>>237が頷く。そういえばヨアヒムは、自分とは別の意味で木登りとかの勝負を争ってなかったな、と思い出した。
先に上に登ったヨアヒムが、アルビンと自分に声をかける場面が蘇る。]
そうだね。僕もモーリッツさんを弔ってあげたい。
[ヨアヒムの表情>>228とアルビンの言葉>>237に、胸がずきりと痛む。
今の自分を見たら、きっとモーリッツは馬鹿なことは止めて早く人として正しい道に戻れと説教するに違いない。――けれども、誰に何を言われても、一度始めたからにはもう引き返せないのだということも良く理解していた。
そこでヨアヒムの戻ろう>>228との言葉に頷いた。これ以上昔のことやモーリッツについて話をしていると、辛くなってしまいそうだったから。
アルビンが今夜の処刑先が誰になるか考えているのとは対照的に。今夜は誰を襲えばいいのかを考えていた。]