…………!
[唇が破れるほど、歯噛みして考える。
これは完全に自分のミスだ。どうやっても言い訳出来ない。
しかし、更に移動の時間分手を空かせて、それで損害を減らせるか]
このまま、あっちの戦場に追いつく所まで前進する。
悪いが少しだけ速度を上げてくれ。
出来る限り援護はする。
[焦れる思いと後悔に耐えながら、盾部隊に随伴する形で前進した。
盾部隊の両側に軽歩兵が並び、敵からの攻撃があれば、耐える盾兵たちの横から飛び出して攻撃に加わった。
その間にも遠目には、後退が間に合わず打ち倒されていく自軍の兵が幾人も見えていた*]