済みません、俺、長い文字覚えるの苦手で…… うん、覚えます。 俺はディーク・アストリー。[口の中で教えてもらった名前を繰り返して覚えつつ。状況を確認する問いには、折しも話していたクレステッドへの事情説明>>149 がそのまま答えになったことだろう。なお――…概ね口に出したことと同じことしか考えていない頭では、視線の奥で此方を値踏みするような男の様子には一切気付かないわけだが、もしその思考が知れていたとしたら。壁役、という言葉には、任せとけとばかりにどんと胸を叩いたことだろう。]