[前方陣営に残る弓兵と歩兵、騎兵は応戦すべく魔軍に立ち向かう。
敵先陣である闇ドワーフへ聖水に浸した矢を射掛けるが、ことも無く弾かれてしまい。
射掛けられる矢を縫って接近した騎兵は巨大な槍斧に打ち落とされた>>225]
「歯が立たねぇ…!」
「おい……あれ……」
[じりじりと後退せざるを得なくなった兵達は、居並ぶ威容の奥に異様な建造物を見る]
「まさか、あれが────!」
[動く要塞、マルサンヌ砦を消した攻城兵器。
形容しがたいその姿に慄く兵達も少なくない。
前進を続ける魔軍に押されるように、王国軍の陣は削られながら後退し始めた*]