[セルウィンに問われ、はい、と頷く。くるりと来た方を向き直り、谷底を指差した] この先――、 坂を下りきった場所に、なにか入り口のようなものがありました。そしてそれを塞ぐようにして、大小さまざまな石が。 積まれている石の一部は何故だか光っていて……不用意に触れるのは危険と判断して、そのままにしています。 それに、その……石が、何かを誘っているようにも……。 あ、いえ、なんでもありません。[『少年』が見て感じたものをそのままに、伝える]