― 明かず森・外れ ―[解けた闇は己の足元に収束し、彼女と手を繋いで訪れた外れ。奇しくも初めて出会い、別れた場所。繋いだ掌は大きくなって、力も増したが、心だけは変わらない。] ―――…余り、遅くなるようであれば迎えに行きます。 歓迎はされませんでしょうが、貴女を留める同属を怨んでください。[外見だけは朗らかに微笑を向けるが、悪びれることは一切ない。繋いだ指先を縋るように絡めて玩び、別離が不服であると動作で示し。]