人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


修道騎士 バルタザール

 私は、

[不意に宙を舞い、シャンデリアから降りてきた流麗の影に声は揺らぎ、言い淀む。
折れた剣である己は、もはや倒すべき魔である青年を滅殺することもない。
加えて流れる心、未成の魔に血を与えてくれた、この指先を拒めはしなかった。]


 悔いる、というのは、自らの意志で魔になったものが言うのだ。

[触れるがままに受け入れ、哀しみに沈んだ黒瞳を見つめ返す、]

 今の私がそうであれと神が定め給うたものならば、私はそのように在るしかない。
 耐え難いと感じるのは私の弱さ故であって、定められたことを否定するのは不遜だ。

[だからアレクシスが苦痛に感じる必要はないと、言いたいのだが、折れて尚神の剣である男はそんな言い方しかできなかった。]

(246) 2014/02/27(Thu) 00:10:05 (wuming)

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby