─ 海精軍拠点・上空 ─…っ![支え運んでくれた風を失った体は、一瞬の浮遊感の後地に落ちる感覚に陥る。けれどそれに微塵の恐怖も不安も抱かないのは、取り巻く風の中から褐色>>235が垣間見えたから]───レト!!![名を呼ばれ、伸ばされた手>>236。それに躊躇う事無く、こちらからも名を呼んで、手を伸ばした。月光に翠纏う銀が煌き、触れたその手を確りと握り返せばそのまま引き寄せられて]