[指示を出している時、弓兵たちの間に目ざとく赤毛の娘を見つけた。] ──サシャ。[父を失って以来初めて、安堵の微笑が口元を掠める。] 矢は、足りているか?[問いながら、手話で囁くのは「母さんが、うちの娘になればいいのにって」だ。エディを亡くした晩、抱き締めて慰めたことで一層親近感が増したらしい。>>4:323]