[はっきりと痕が残るその場所を、優しく撫でる。]……痛かった…、ですね…――。[いくら想像しても及ばないリエヴルの絶望に、気が利いた言葉は何1つ出てこなくて。零れたのは、そんな言葉――。痛かっただろう。"ここ"も、心も――粉々になってしまうくらいに。]でも…、死ななかったから――俺、会えました…。リエヴルさんに……。[手はリエヴルの雄を追いつめる。]