[――『どけ』確かに男はそう口にした>>228つまり其れは、人間の生から離れた息子でも、手を控える余地があるという事か] ……離して、シメオン。[低く呟き、男を見据え] ――ねぇ、貴方。 御所望なら、幾らでも私がお相手するけど。 ……勿論、この子と先に遊びたいなら、それでもいいわ? 魔物が人間のように、生温い情を持つ訳ないでしょう。[故に家族と見做すなど有り得ないのだと薄く嗤って]