いいだろう。お前は我が直々に狩ってくれよう。───アイリ、少し大人しくしておいで。これは我の獲物だ。[それが獲物にとって、何を意味するかなど思考の外だ。魔はひどく楽し気に、黒い魔石を幾つか宙に向けて放り投げた。] …… 闇に蠢く 歪なる者どもよ[そうして、詠唱を始める。その口元には嘲るような笑みがある。これが終われば逃がしはしないと、煽るが如き微笑みが。]