エイワズ、久しいな。 …ほう、君も槍を使うのか。[武器を振るっているのを見たのは、一度きり。たまたま鍛錬の場に行きあったというだけだから、さて若者の記憶に留まっているのかどうか。男の中にもそれはごく淡く、けれどあの日の少年が立派に成長している喜びをもって記憶の隅に記されてある。] 筋がいい。───励めよ。[たったこれだけのことである。これだけのこと、遠く、未だ明るかった頃の思い出である──*]