[口元にその細い指が触れているのは感じるが決してそれは噛まずに溢れた血液のみ舐めとる。そうして暫くしてくらりときはじめめた頃彼が驚いたように体を離したのを見てその体を抱きしめた] いいんだ、大丈夫だから。そんなこと思わなくていい。[ただ首もとにすがる彼を抱いてそっとその背を擦ってやる。] 傷はこうして塞がるし、死ぬこともない。ディーク、君がしたことは悪いことではないよ[吸血種として覚醒してしまった今、しょうがないことなのだとその小さな体を抱きしめて**]