パン屋 オットー

ーー回想：神父とーー
[同い年だったジムゾンとはよく遊んだ記憶がある。
都市の近い子供ってそれ程多くないから、遊ぶ誘いをしてくる顔はほぼ決まっていた>>0:1172。

性格は似てないのにつるんでいたのは、母親がいないという共通点も後押しした>>0:1172。
自分に可哀想という輩がいても特に頓着しなかったが、大人に怒られるようなことをしてくれていたらしい、ということは知っている。
だからというわけではないけど、影でジムゾンの悪口を言うような輩がいたら、その人の荷物にこっそりと石を混ぜ込む程度の、非常に地味な悪戯はしていた。
理由に関しては、“面白くなかったから”
それだけで十分だった。

ちなみに変顔作戦については、見た瞬間に何度か瞬きを繰り返したあと、首を傾ける反応をした。
これでもいきなり始めた突飛な顔への、最大限の驚きだった。
その後、自分も見様見真似で変顔をしてみたのだけれど。]