―浴場―
[蒸し風呂で時を過ごすうちに、いつの間にか隣の湯船に人がいた。>>168
新入りの身体に真新しい傷跡を見ると、タオルを腰に巻いた姿でそっと近寄り、ディークの近くに腰を下ろす。足だけをお湯に漬けて自然とディークの目が開くのを待った。
目が合えば声を掛けるだろう]
やぁ。新入り。随分派手に跡が残っているな。
手当の仕方は誰かに教わったか?
[そう声をかけるジェフロイの身体には、完治してはいるものの、無数の傷跡が残されている。切り傷、縫合の跡、抉られたような傷跡…針の跡、そして拘束具の跡。決して綺麗な身体では無かった]