[青年とあまり年の変わらぬであろうシスター。
彼女もどうやらこの村の出身ではないらしいし、この村では移住者もそう珍しくないようだ。
それが、青年がこの村に住みついた理由の一つ。
一度は廃墟と化したらしい村、移住者がいなければ廃れたままだったであろう場所。
その原因に関して青年が知ったのは所詮噂話程度で、どこまで信憑性があるかは知らないし、話半分で聞いていたけども。
他人付き合いなんてほどほどでいい、とは言え閉鎖的な村はそれはそれで住みにくいし不便も有りそうだ。
そんな青年からすれば、この村はちょうどよかった。]